
当店ではお客様一人一人の足に足袋を合わせる為に、昔ながらの『文尺』で足首、指周り、甲の高さなど左右それぞれ十ヶ所を採寸し、全工程を丁寧に手しごとで誂え(オーダーメイド)足袋を作っております。
そして一足一足にお客様の名前を甲馳に刻印(写真:右)しております。これは、元々は芸妓さんや舞妓さん何人かの足袋を一緒に洗ってしまった時に、どれが誰の足袋かがすぐ分かるようにはじめたサービスですが、今では皆さんに誂え(オーダーメイド)感を味わって頂く一つの魅力になっているようです。
今まで多くの方の足を採寸して参りましたが、他の人と全く同じ足の寸法という方はほとんど居られませんでした。これは採寸箇所が左右それぞれ十ヶ所もあるというのと、わずかな寸法違いでも当店では新たに型を拵えるからです。左下の写真が足袋の型の一部です。実は二枚(二人)の型が重なっています。何処が違うか分かりますか?このように微妙な寸法の違いでも新たに型を拵えるので、当店には今まで足袋を作らせていただいた 何千人というお客様の型が残っております。(写真:右下)
その型から生地を手裁ちし、5種類のミシンを駆使して縫製を行っていきます。
甲馳を掛ける掛糸は、手縫いで一針一針縫い上げます。
縫製を終えたものを表側に反し、木槌で叩いて柔らかくならし、仕上げていきます。
このように、一足の足袋に多くの手間をかけているからこそ、自分の足にピッタリと合った誂え(オーダーメイド)足袋をお届けできるのだと思っております。
『洗濯の方法』でもご案内させていただいておりますが、当店の足袋は洗濯後、アイロンをかけていただかなくても、ピッタリと足に合っているため、履いていただくと、僅かなシワも体温で伸びていきます。これぞ誂え(オーダーメイド)足袋でこそ出来ることです。
良い着物を着られても足元が台無しでは着物の良さも半減してしまいます。一度、ご自分の足に合わせて作った足袋をお履きください。
